The酒場2009 4/3 File No.15「会津 風街亭」
「あらまあ、岡地さん、出没しましたね、会津に。」「明日早朝、ひたちなかへ行くもんでね、ほら、明日葉植林の話、具体的になってきたよ。」
「いよいよ、福島の山、森作りだね。」
「生態系の問題あるからさ、明日葉、まずは少しだけ植えてみるよ。」
「じゃ、リハーサル終わったし、飲みいきますか。」
「そばやだよね。」
「もちろん。そばや。」
・・・・・・・・・・・・・・
会津は、うまい。
なんでもうまいが、盆地だから、そばがうまい。
会津のそばやはそばだけでない。
気の利いたつまみが揃ってる。
そして地酒も。
あたしは、ライブ前だから焼酎だけど、
岡地さんは、地酒いってたな。
・・・いいな。
・・・・・・・・・・・・・・・
ライブは、久しぶりに休憩なしでやった。止まりたくなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
打ち上げでは、会津のヒトに郡山のタクシーの話をして笑った。
「郡山はね、半端に都会だから。会津がいいですよ。」
「そうだね、会津、いい。」
・・・そんな感じで、楽しいすごい打ち上げで、
・・次の日は、デート。
・会津のオトコと。
・・・岡地さんは、早朝、ひたちなか。
・・・・・・・・・・・・・・・
「会津、案内します。どこいきたいですか。」
「どこ っていわれても会津知らないから。」
「あ、そりゃそうですね。」
「奥会津、行ったことはあってさ、そば食いに。いいとこだったなあ。」
「いい寺があります。牛年と寅年のヒトにご利益があるんです。」
「あたし寅年!」
「いきましょう。」
カレは、車ぶっとばして寺まで連れてってくれた。
寺に着いて、お参りして、
「お守り買おうかなあ、どれがいいと思う?旅のお守りがほしいの。」
「聞いてみたらいいと思います。」
(寺のヒト)「コレがいいと思います。」
・・・お、いちばん高いヤツじゃん、デートの手前、買っちまおう。
「1500円です。」
「順さん、買っちゃいましたねえ。あと、おいしい饅頭やがあるんです。」
「食いたい。」
「時間ないから急ぎましょう。」
「あ、あわまんじゅう。できたてだ、ふたつください。」
「僕もふたつください。」
「これ、岡地さんに お土産。」
「わあ、やられた、ありがとう。」(岡地さんはみっつ食うことになる。)
「ありがとうね、楽しかった。」
「僕、昔のカノジョが カトウ っていってね・・あの唄(加藤さんのテーマ)聞くとフクザツなんです。ココロが。」
「そうかそうか。ごめんごめん。」
・・・・・デート、終わっちゃった。
・・・・そしてあたしは、福島は漁港のまち、いわきへ向かう。
・・・そこで、ひたちなかから来る岡地さんと待ち合わせて、
・・魚を食うのだ。
・これは、デートではなく、
・・・・・・・・日常だ。
・・・・・かなりスペシャルな。
・・日常だ。
・ばんざい、日常。
・・・今夜もまた、明日もまた。
by madam-guitar | 2009-05-04 11:18