東京福島20140826
17さいになるわたしの甥っ子は今日も忘れず牛乳を飲む。骨を育て、まだまだ背を伸ばし、体力もつけてスタミナをつけて長時間走れる身体を作らなくてはならないのだ。
両親を喜ばしたい、
あるいは、
母に誉められたい。
りっぱなサッカー選手になって母の母であるおばあちゃんにも喜んでもらいたい。
今日は、おばあちゃんと一緒に近所の農園にぶどう狩りに行く。
僕は運転できないからママに運転してもらって連れてってもらうけど、
僕がも少し背が伸びて有名なサッカー選手になったらママのすきな音楽流しておばあちゃん助手席に乗せていちばん美味い寿司屋に連れてってあげるよ。
だけど僕はこのままじゃサッカー選手になれない。
高校に入ったら僕よりサッカーがうまい選手がたくさんいたんだ。
僕は身体が小さい、そして食べても食べても太れない
つまり、
才能がないんだ。
それでも僕は毎日牛乳を飲む。
ロックンローラーになる、という道もないではないが、
オレのレ時代にキヨシローはいないからね、
つまりはやっぱりサッカーなのさ。
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ぶどう畑でおばあちゃんと並んだ写真が送られてきた。
おばあちゃんと頭ひとつ違う背丈の甥っ子が笑ってた。
叔母はまた泣いたさ。
じゃ、福島行ってくるね。
by madam-guitar | 2014-09-01 23:59