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福島20110412

朝から大きい余震が続く。
小さい微震も。

船に揺られているようで、
朝6じ半、しょうがなく床を離れる。


夕5じ半、山を下りる。

ギターの大友良英氏と待ち合わせ。

初対面。

福島で緊急会合。

大友氏は福島県渡利地区出身で、

このたびのことで福島が心配で心配で心配で、

あたくしの福島ブログを読んでいてくださって、

かわいしのぶ氏の紹介で、
楽器なしで会うことになったのである。

・・福島 で。

イタリアンの店で食事して、

あたしはビール飲んで、

ゆっくり、
ていねいに、
かつスピーディーに、
話し話され、

・・とにかく我々は 話したいんだ。

・・会って顔を見て。

ブルースバーなまず亭に移動して、

マスターのジョニーと引き合わせると、

一挙に昔の福島話に花が咲く。

わたしは昔の福島のことは知らないけれど、

会話に出てくる名前や地名に反応して自分のものとなって、

わたしの中で 福島がさらに巨大化していく。

今、福島は 原発に対する見方が非常に繊細で、

一概に反対することができないでいる(主観)。

わたくし自身、

原発反対。

と 声高らかに響かせることはできなくて、

昔 戦争反対のデモ集会の中で演奏したことがあるが、

「反対」という巨大な渦の中にどうしても入ることができなくて、

もちろん戦争反対ですけど、

「反対」という文字は「戦争」と同じくらい圧倒的なエネルギーを発散していて、

それはもしかすると戦争までも飲み込む危険なパワーに感じて、そしてさらに次なる戦争にもなりそうで、

・・とにかく自分のアタマの中でいっぱい考えました。

考えれば考えるほど、

何も話すことができなくなって、

そういえば、

・・あたしは 小学校一年生まではおしゃべりだった・・

・・だんだん おしゃべりに抵抗を持ち始め、

・・全くしゃべれなくなって、

・・・・

・・少し口に出してみると全くの嘘のようで、

・・思ってもみない結末で話しの幕を閉じてしまい、

・・・さらに大きな嘘話になってしまった・・


今日はよくしゃべる。

あの日からあたしはよくしゃべる。

大友さんも普段の1、5倍しゃべると言っていた。

・・興奮しているのだ。

・・「反対」と言えない、言えないならどうすればいいか、

・・考えなくてはならないのだ。

・・もうあまり時間がない。

怒ってる人がいる。
泣いてる人がいる。
亡くなった人がいる。
困ってる人がいる。


あまりにも近くにいる。

自ら近づいてもいるのだ。

・・近づきたいから。

・・なぜ?

・・それは巨大なエネルギー?

・・反対でも賛成でもない巨大なエネルギー?

・・ドウシヨウモナイモノ?

・・・・・

とにかく笑って笑って、
顔みて、
しゃべってしゃべって、

あっという間に4時間が過ぎ、

再会を約束して巨大な駐車場でお別れ。

月がとてもきれいだった。
大友さんは、福島がとてもきらいだったけど 福島の月と星はだいすきだった と、

最後に一言。


・・ああ、月が眩しい。

素敵な方と出会うと、

この世は

すべて美しい。

by madam-guitar | 2011-04-13 10:09  

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