福島20120930
今日は福島ミュージックウオークラリーというイベントがあるので、クダラナ庄助祭りにも出演してくれた南相馬のランブリン前田さんのステージを見ようと、軽くまんじゅうでも食って夜7じ過ぎ、出かけようとしたが、全く演奏時間を間違えていたことに気付き、家庭宴会に切り替えた。二日めの浮島ひじき煮がこれまた美味い。こんな美味いのは生まれて初めてだ。とにかくひじきの芽の、上質なところだけ、味が凝縮されている感じ。
味つけもよかった。油揚げは安くて薄いのに限る、醤油は原材料 豆と食塩のキッ としたやつね、酒はなんでもいいが悪いやつのほうが尚よし、油は白ごま油。これだけ。
フフ、またジマンしてしまった。
そして今宵の刺身は、
じゃ〜〜ん、
またサンマ刺である。
ライブの時間を間違えた、という時点で速攻でスーパーへ飛んでいった岡地さんが購入してきた半額商品だ。
まあ刺身はほとんど半額のものしか買わね〜けどね♪
刺身があればココロも踊る っちゅうもんよ♪
では、ワシと刺身とのオモヒデをひとつ話しましょか。
・・・・・・・・・・
あれはワシが小学校五年生の頃じゃった。授業が終わっての帰り道、横断歩道で信号を待っとった時じゃった。
同じクラスのな、赤いランドセルしょったちょっと顔の老けた女の子がやってきちょった。
ワシは転校生での、毎日イジめられてのう、その老け顔の女の子とは一度もまだ話したことがなかっちゃった。
今から考えれば長い長い信号待ちじゃった。
女の子がワシに話しかけてくれちゃった。
・・いちばんすきなものはなあに?
ワシは恥ずかしくて恥ずかしくてなーんもしゃべれんかった。すると老け顔の女の子の顔がみるみるまに輝いて、
・・・あたしはね、真っ白なゴハンにね、醤油をさっとくぐらした刺身をアツアツのゴハンに乗せてね、口いっぱい頬張るの、もうほ〜〜〜んとうまいんだから。あれがサイコウ。
気がつくと ふたりは長い横断歩道を渡り終えていて、
じゃあね
と 右と左に別れたんじゃ。
キラキラ光る女の子は左の商店街の方へ、あたしは社宅のある方へ。
箕浦さん っていう名前じゃった。
ワシはその頃刺身なんてまるで興味のない、バレーボールとドッチボールと走ることしか興味のないガキじゃった。
刺身食べる時、時々彼女のこと思い出すんじゃ。
全く赤いランドセルが似合わない子じゃった。
酒を酌み交わしたいな。
あの商店街行ったら会えるんじゃろか。
おしまい。
by madam-guitar | 2012-10-03 00:30