家20130717
隣りの家がさら地になった。家の土台さえなくなった土地に雑草が生え、延びた。
よく見ると、風に揺れる赤い花があった。
自分のいる家の軒下を見ると 赤い花が咲いていた。
どちらも夏の風のなか、たいそう目立っていた。
もうじき、新しい家族ずれがやってきて家を建てるのだ。
前の住民は ひとり死に、残されたひとりは息子のところへ行った。
ふたりで畑を借りて 無農薬野菜を作ってた。
曲がったキュウリやゴーヤなど 数々の野菜、いただいた。
毎年漬ける梅干しはそれはそれはしょっぱく酸っぱくて、
何年も前の梅干しが冷蔵庫に貯まっている。
夏の夕方だなあ。
思い出すことは全部、過ぎた夏のことなんだなあ。
by madam-guitar | 2013-07-24 14:28